天然水・RO水・水道水浄水型の違いと選び方ウォーターサーバーのお水の種類
家庭やオフィスで人気のウォーターサーバー。利用を検討する際に迷うのが「どの水を選べばいいか」という点です。ウォーターサーバーで取り扱われている水には大きく分けて、「天然水」「RO水」「水道水浄水型」の3種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解して、自分に合った水を選びましょう。
天然水:自然の恵みをそのままに
天然水は、特定の採水地からくみ上げられた地下水や湧き水をろ過・加熱殺菌など最小限の処理をしてボトルに詰めたものです。採水地によってミネラル成分が異なり、味にも個性が出ます。
メリット
- 自然なミネラルが含まれており、まろやかで美味しいと評判
- 採水地にこだわったブランドが多く、プレミアム感がある
デメリット
- 成分の安定性がRO水よりやや劣る
- コストが高めになる傾向がある
- ボトル配送の手間や保管スペースが必要
「赤ちゃんのミルクには適さない」とされることもありますが、ナトリウムやカルシウム含有量が少ない軟水を選べば安心して使えます。
RO水:不純物を徹底除去したピュアウォーター
RO水とは、「逆浸透膜(Reverse Osmosis)」というフィルターを使い、水に含まれるウイルスや重金属、放射性物質までを99.9%以上取り除いた超純水です。一部の製品では、あとからミネラルを添加して飲みやすく調整しています。
メリット
- 安全性が極めて高く、クセがないクリアな味わい
- 赤ちゃんや高齢者にも安心
- 天然水に比べてコストが抑えられることが多い
デメリット
- ミネラル成分がない(または人工添加)ため、味に物足りなさを感じる人も
- 「自然の水」へのこだわりがある人には不向き
「味よりも安全性・コストパフォーマンスを重視したい」という方にはRO水がぴったりです。
水道水浄水型:手軽さとエコが魅力
最近人気が高まっているのが、水道水浄水型ウォーターサーバーです。専用の浄水フィルターで家庭の水道水をろ過して使うタイプで、ボトルの交換や配送が不要。サブスク形式で月額料金が定額なのも特徴です。
メリット
- 水の補充が不要でストレスフリー
- ボトルのゴミが出ないためエコ
- ランニングコストが安定して安い
デメリット
- 水道水を使用するため、味にこだわる人には不向き
- 停電時には使えないことがある
- フィルターの定期交換が必要
「ウォーターサーバーは便利だけど、ボトルの交換が面倒」「毎月のコストを抑えたい」という方には最適な選択肢です。
まとめ:ライフスタイルに合った水を選ぼう
水の種類 | 味 | 安全性 | コスト | 手間 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|---|
天然水 | ◎ | ○ | △ | △ | 味重視・プレミアム志向 |
RO水 | ○ | ◎ | ○ | △ | 安全性・コスパ重視 |
浄水型 | △ | ○ | ◎ | ◎ | 手軽さ・コスト重視 |
ウォーターサーバー選びのカギは、「何を一番重視するか」です。味? 安全性? コスト? それぞれの水にメリット・デメリットがありますが、自分や家族のライフスタイルに合った水を選べば、ウォーターサーバーのある生活がもっと快適になります。